【夢日記】カタチ、横浜スプラッシュ公園

カタチ

小さな教室のような空間にいた。学校で生徒が使うような机が積み上げられている。引き出しのスペースには習字で使う半紙をぐちゃぐちゃに丸めたようなものが詰め込まれている。私はその場所に住んでいた。他にも、何人かの人間や魔物と一緒に暮らしている。魔物はフードを被った幽霊のような姿で浮遊している。

我々は命を狙われていて、襲ってくる敵を撃退しながら生活していた。我々のブキは「カタチ」という名前の、白いウネウネした光のようなものだ。それが一つ。カタチは人間でも魔物でもない生物だそうだ。カタチは我々の想像によってどんな姿にも変えられた。

カタチはなんでも食べる。カタチに近づけると、それがカタチの中に取り込まれてカタチが大きくなっていく。そして大きくなったカタチを槍や盾に変形させて戦っていた。どんなものでも食べるが、人の手紙や習字など、「人の思い」が込められているものを与えるとウネウネが青や赤に変わるという性質を持っていた。そして、その時はカタチの武器としての性能も上がる。大きくなったカタチは徐々に元の大きさに戻っていき、しばらくすると元の大きさに戻る。

カタチは強力だったが、とにかくたくさんのリソースを消費する。思いが込められたものもほとんど残っていない。あるのは、我々の言葉(日本語ではない謎の記号のようなもの)を刻んだ岩などだった。それらをカタチに食べさせれば、なんとかやりすごせるかもしれない。

敵の軍勢が攻めてきた。いよいよその岩を使うしかないとなったところで、リーダーのような人物に反対された。「ここでこの岩を消費したら、われわれの文明や生きた証が後世に残らない」とのことだった。言っていることはもっともだったが、しかしどうせ我々が滅んでしまえば文明すら的に破壊されるかもしれない。戦うしかないと私は主張した」

敵の軍勢は我々のもとまでやってくると、「ずっと勘違いされているが、攻撃する訳ではなくて貿易をしたいだけなんだ」と話しかけてきた。それを聞いてリーダーは、勘違いしてすまなかったと話し始めた。そうやって敵のリーダーとうちのリーダーが話している間に、我々は槍を持った敵の軍勢に取り囲まれてしまった。敵のリーダーはにやりと笑うと、「そんなわけないだろう、だまされる方が悪い!!」と吐き捨てた。

するとカタチはひとりでに敵のリーダーのもとまで行き、そいつを飲み込んだ。そうして「悪意」を飲み込んだ形は真っ黒に変色しまたたくまに大きくなり、敵の軍勢を一人残らず殺してしまった。

横浜スプラッシュ公園

Twitterのフォロワーさんと一緒に、「横浜スプラッシュ公園」というふざけた名前の場所に来ていた。そのフォロワーさんとは一度だけ面識がありお話しをしたことがあった。色々と有益なことを教えてくださるフォロワーさんだった。

横浜スプラッシュ公園というのはその名の通り横浜にある公園で、中央に大きな噴水台があった。横浜スプラッシュ公園に行ったのは初めてだったが、その場所はTVや映画のロケ地として有名だったし、Twitterでも頻繁に画像が流れてきていたので夢の中で私は知っていた。そして行きたいと思っていた。関東に行く機会があったので、そのフォロワーさんに無理を言って連れてきてもらったのだった。一度噴水の写真を撮ろうと思っていた。

横浜スプラッシュ公園の噴水台は常に噴水が上がっているが、毎日6時と18時には噴水が止まるとのことだった。また、毎日14時14分19秒(正確におぼえていない)には、噴水がひときわ高く上がるという。なぜそんな中途半端な時間なのかを尋ねると、明治時代にこのあたりで活躍した偉い人が亡くなった時間がその時間ということで、追悼をかねているとのこと。命日だけじゃなくて毎日行われるらしい。

その偉い人の銅像が噴水台の真横にあり、常に噴水が上がっているせいで水浸しになって錆びていた。不遇だ…。偉い人ならもうちょい銅像を置く場所考えんかいと思った。もっと言うと、その噴水はたびたびTVなどで撮影されているにも関わらず、その銅像は一度も見たことがなかった。あまりにも主張が強い造形で、しかも錆びまくっているので、TVや映画で使われる時はCGで消されているとのことだった。どこまでも不遇だ…。

噴水の前には歩道橋のようなものがあり、階段にのぼってちょっと高くから見下ろすことができるようになっていた。そこから見る噴水がベストとのことだったので、登ってみることにした。人がとても多かった。ギュウギュウという訳ではないがかなり混雑していて、みんな自分が撮影するベストポジションを奪われまいと必死だった。私はそんなに本格的に撮ろうとは思っていなかったので、噴水台の正面から少し外れたところでカメラを構える。なかなかピントが合わない。すると噴水台の下で待機していたフォロワーさんが私のカメラを見て声をかけてきた。「それ今レンズずれてるから、一回付けなおした方がいいよ」とのことだった。フォロワーさんはカメラにも詳しい人だった。

レンズと付け直すとバッチリピントが合った。私はフォロワーさんにお礼を行った。「ありがとうございます、直りました!あと邪魔なのでそこどいてください!」フォロワーさんは苦虫を噛み潰したような顔をしたが、噴水台から離れてくれた。

いよいよ14時14分19秒になり、噴水が高く上がったところでシャッターを切った。が、なんだか様子がおかしい。水の量が多すぎて、偉い人の銅像を巻き込んで空高くへ吹き飛ばしてしまった。主さ数百kgはある銅像が空から落ちてくるということで、我々はパニックになった。歩道橋のから慌てて降りる人々。こういう時に「押さない・駆けない・走らない」なんて誰の頭にもなく、階段で突き飛ばされて怪我をしている人もいた。歩道橋から下の地面に飛び降りている人も何人かいたが、高さが20mほどあり私には勇気がなく飛び降りることができなかった。私は結局歩道橋から降りることができず、銅像の行方を追った。

銅像は重力に任せて落ちてくるが、噴水台のちょうど真ん中に落ちてしまった。噴水の力で絶えず浮き続ける銅像がシュールすぎて私は夢中でシャッターを切った。噴水の水が空から雨のように降り続いていた。カメラは防水のものではなかったが、写真を撮り続けた。すぐに写真をスマホに移してツイートすると、めちゃくちゃバズった。後日TVのニュースを見ると、私が撮影した写真が無断使用されていたのでTV局にクレームを入れると、5000万ほど振り込まれた。