HUAWEIのモニター、MateViewがちょっと良い感じだけど…

初めに余談。

私のようにPCマニア・スマホマニア・モニターマニアなどとなると、買う買わないは置いておいて、とりあえず新製品はスペックをチェックしないと落ち着かないという特殊性癖が身に付いています。

さて、実はブログでは書いていなかったかもしれませんが、近々今の自宅の近くに作業部屋を借りることにしました。自宅では諸々の理由で集中して作業(ブログ、プログラミング、イラスト制作など)が出来ないので借りることにした訳ですが、それを機にデスク環境をいい感じにすーるぞ!と意気込んでおりました。なお費用は、概算で80万円くらいです。ブチ切れそうです。

で、せっかくの新デスクなので4Kモニターを3枚くらい置こうかなと思っていました。選定したのはDELLのU2720Qという4K27インチの製品で、Amazon限定版のU2720QMというエディションを購入しようと思っています。

これには理由があり、以下の条件を満たすのが本製品のみだったからです。

  • 画面解像度は4K(3840*2160)
  • VESA対応(75でも100でもいい)
  • 入力ポートが複数ある
  • ベゼルが狭い

実は4Kといえど、27インチだとppiが低いのと、イラスト制作中はプレビューで全体を表示する際に縦のイラストの場合は縦置きをしたいというのもあり、本当は24インチくらいのものを探していました。しかし24インチのものはベゼルが太いものしかなく、こんなもんデスクの上に置いたらあまりのダサさで発狂すること間違いなしだったので、ほぼ唯一の選択肢がU2720Qでした。

実をいうとEIZOのEV2785という製品もあり、これも候補に入ってはいたのですが、あまりに高すぎて断念しました。

U2720Qも一般的な用途から考えると目ん玉がひっくりかえるくらい高いモニターだとは思いますが、EV2785はさらに上を行く高さです。一応、EIZOのモニターを使ってみたい欲求というのはあったのですが、細かく見てみると台座がダサすぎます。どうせモニターアーム使うのだから台座どうでもいいじゃんと思われるかもしれませんが、今後モニターアームを使わなくなった場合のことを考慮すると、こんな台座のものをデスクに置くとあまりのダサさで発狂すること間違いなしです。改めて見ると、台座というかライザーがすごくダサいですね…。ライザーなんて普段視界に入らないからどうでもいいじゃんと思われるかもしれませんが、しかしモニター周りは頻繁に掃除しますし、そのたびにダサい台座とかライザーとかが視界に入ると「なんでこれを選んだんや…」となりそうなので候補から除外しました。

こちらがU2720Qのライザー。

U2720Q ライザー
image from dell.com

そしてこちらがEV2785のライザー。

EV2785 ライザー
image from eizo.co.jp

EV2785の方はなんか隆起しているもっこりが連なっています。ちょっと部屋には置きたくないです。

イラスト制作の時以外にもWEBブラウジングやプログラミングをしている時にも頻繁にモニターを縦置きにしたり横置きにしたりすることが想定されるので、モニターアームは必須です。一応、U2720QもEV2785もピボット(縦回転)には対応しているのですが、U2720Qの方はスタンドが銀色なのでデスクに相応しくない(デスクは白い天板にする予定)のと、EV2785の方は台座がホワイトですがデザインがしんどいのでモニターアームを使う必要があります。iMac M1の方もVESAモデルにしようと思っているので、モニター類は全てアームを使おうと思います。

モニターはエルゴトロンLXのホワイトの予定です。

モニターの枚数ですが、WindowsPC用に2枚、BD視聴用に1枚を検討しています。BD視聴用は一応PCでも見使えるようにしますが。モニターは最低でも2枚ないと私の場合はまともに作業ができません。正確にいえばモニターというより作業領域の広さの問題ですが、ウルトラワイドモニターはちょっと取り扱いがめんどくさい(デスクのレイアウトを変更した時などに制約が大きい)ので今回はモニターを増やす方向で調整します。また、モニターを複数置く場合は同じモニターを揃えるという感じにしたいので、U2720Qを3枚ほど買おうかと考えています。

BD視聴用に4Kあっても仕方ない(通常のBDは4K対応していない)と思われるかもしれませんが、一応プレーヤーはアップコンバート出力対応のものを用意しようと思います。4Kアップコンバートは試したことがないのでどうなるかは分かりませんが、まぁ物は試しということでやってみようと思います。動画視聴用のモニターに別の製品を用意することは考えられません。複数のモニターの場合は全く同じ製品で統一する、これは規定事項です。

ちなみにiMacの方はシングルモニターで運用しようと思います。これに関しては、画面解像度がiMacが4.5Kなのに対してU2720Qの4Kなんて外付けしようもんなら脳が混乱してストレスがたまりまくることが目に見えているからです。iMacと全く同じ見た目でPCが内蔵されていない、外側だけのモニターをAppleが出してくれれば喜んで買いますが…。なお、Macはほとんど触ったことがないのですが機会があれば触りたいと常々思っており、どうせ部屋借りるなら導入するか、え、このタイミングでイエローのiMac出るの?じゃあ買うわ…という流れです。使いこなせない場合でも高級インテリアとして活用するので全く問題がありません。完璧な計画です。まぁ実際はプログラミングとかしたいですね。Swiftとか触ってみたいです。Swiftももう古いのか…?

さて、こんな感じでモニターはU2720Qにすーるぞ!と思っていたところでこの記事の本題、HUAWEIからMateViewという製品が発表されました。

HUAWEI MateView|HUAWEI

まだ日本語の情報はありません(ので、日本で販売されるかもわかりません)が、PC Watchにて解説されていました。

HUAWEI、縦横比3:2でPC/スマホから無線でも映せる28.2型液晶ディスプレイ|PC Watch

個人的に気になる箇所をピックアップすると、

  • 横縦比3:2
  • サイズは28.2インチ、画面解像度3840×2560(164ppi)
  • ベゼルが狭い
  • USB Type-C, HDMI 2.0, mini DP 1.2対応

という辺りです。なお、HUAWEIのPCやスマホを無線で接続できるという点に関しては、私個人がHUAWEIのスマホやPCを所持していないためメリットに感じません。では、私は一体どこに惹かれたのか。それは横縦比3:2、これに尽きます。

最近のモニターはだいたい16:9になっています。これはこれで特に問題がある訳ではないのですが、縦置きにしてイラスト全体をプレビューしながら見る場合は、余白が多くなります。イラストは大抵、B5とかA4とかのサイズで制作しますが、これを縦に表示する場合、縦横比はおよそ1.4:1くらいです。つまり、縦置きにしたモニターにイラストを全体表示させた場合、上下の領域が少し余ります。

一方、横縦比2:3を縦置きした場合、つまり縦横比3:2で使用した場合は約分すると1.5:1になります。つまり、紙の縦横比により近づく訳です。するとモニター内の余白が減り、没入感が生まれ作業により集中しやすくなります。もちろん、漫画なども1.4:1の縦横比になっているため、より集中して読むことができます。Surface Pro 7などもこの横縦比3:2を採用していますが、これは恐らく単に画面領域を広げる他、タブレットモードで縦持ちした時にドキュメントをより見やすくするためと言えそうです。ちなみに、M1 Macbook Airも横縦比3:2ではないものの、16:10とやや縦が長い設計になっています。これからのPCの潮流となるかもしれません。

さて、横縦比が変わったことにより画面解像度も、通常の4K(3840×2160)よりやや縦が長い3840×2560となっています。解像度は164ppiです。16:10のモニターもまだ市場には少ない中、3:2モニターが出てくるというのは新鮮で良いですね。加えてベゼルも狭く、3:2というのも相まって没入感が高そうです。複数のモニターを並べるのであればやはりベゼルが狭い方が良いと個人的には思います。

一方イマイチな点もあります。イマイチというか、私の用途だと致命的です。

ポート
image from consumer.huawei.com

見てください。台座にポートがあります。通常VESAに対応している製品はスタンド部がなくても機能的に影響がないような設計になっているので、スタンド部分にポートがるということはつまり、VESA非対応です。解散!

個人的にはVESAはマスト要件なので、あっ…とこの時点で候補から外れました。いや価格も分からないし日本で発売されるかも分からないうちから候補も何もないんですが、3:2といった面白いと思った部分が台無しになりましたね…。先ほどの縦置きの話もモニターアームに接続することが前提の話だったのですが、縦置きすらできないとは…。

加えてUAB Type-A/Type-Cとイヤホンジャックのポートは側面にあります。これではケーブルは台座の後ろを沿わせてあたかも存在しないかのように見せるということができません。一部のケーブルの存在を絶対許さないマン/ウーマン的にはかなり残念なポイントだと思います。実際、視界に入ると集中力を削がれるんですよね、ケーブルって。

ちなみに、HUAWEIの商品ページを「VESA」でページ内検索するとヒットするのですが、これはVESA DisplayHDRというHDR規格のことで、ねじ穴の位置の規格であるいわゆるVESAマウントとは無関係です。無関係ですが、同じ団体が策定した規格です。紛らわしい。ちなみにDisplayPortの規格もVESAが策定していたりします。

いや~VESA対応してないのはしんどいですね…。まぁ理由は分かります。この製品はHUAWEI製のスマホと無線接続でき、スタンド部分にスマホをかざして接続できるという機構になっているそうなので、まぁつまりスタンドは必須という訳ですね。スマホとの連携をしないモデルでVESA対応のものが出る可能性も全くないとはいえませんが、まぁHUAWEIとしては自社のPCやスマホとの連携をアピールポイントにしてユーザーを囲い込むという目的があると思われますので、ハッキリいって望み薄でしょう。

個人的にはHUAWEIに関する色々な憶測や情報の真偽のほどは分かりませんが、しかし単純に製品に魅力を感じていないので一台も所有しようと持ったことがありません(報道によるバイアスが一切ないということはないと思いますが、単純にハードウェアに魅力を感じない)。なので、その連携は切ってもうちょっと汎用的な製品として仕上がってくれていればな…と思わずにはいられません。本当に残念です。

ということでHUAWEI社にはぜひとも、連携部分を切ったVESAマウント対応モデルを作っていただき、私に3台ほど提供していただきますようお願いします。丁重にレビューしてヨイショさせていただきます。

あ、モニターは多分U2720QMにします。