電子書籍でマンガを読むならiPadが良い

電子書籍で漫画などを結構読むのですが、電子書籍を読むのであればiPadが一番良いのではないかと思っています。理由として大きいのは画面の縦横比ですね。

まずは縦横比について。一般的な書籍は1ページが、縦1.4に対して横1くらいの比率になっているんですよ。それに対して、スマホとかPC用のモニターは比率が違うんですよね。iPhoneとかだと約16:9ですし、モニターも最近主流のワイドモニターだと縦置きしても縦横比16:9です。つまり電子書籍にページを映した時に余白ができてしまいます。

KindleなどのEPUB形式というファイルフォーマットは画面のサイズに応じて改行の位置などが調整されるので、小説などであればあまり画面サイズは関係ありません。Kindleアプリも画面いっぱいに表示されて改行も自然に行われるので特に問題ない訳です。

一方漫画作品は、当然画面サイズに応じてコマ割りやページ数が変わるなんてことはありませんので、比率の合わない画面で表示すれば当然余白が発生します。これは没入感が損なわれてしまい良くありません。別に普通の漫画を読んでいる時であれば何の問題もないのですが、問題はD■Siteなどで購入した肌色の比率の高い本を読む場合です。肌色の比率の高い本を読むという業務を行っている時に没入感が損なわれては、集中力や満足感が極端に損なわれてしまいます。その肌色に向き合っているのであって、デバイスのベゼルや余白に向き合っている訳ではないからです。そういう業務中は、その作品としか対等に向き合いたくない訳です。

なので当然、縦1.4:横1という比率のデバイスを使用する必要があります。しかし最近は多くのデバイスが縦長化しており比率がえらいことになっています。そこでこの比率を提供する唯一解といえるデバイスがiPadです。

以下は、各モデルと縦横比、そして最安モデルの価格をまとめた表です。世代が色々あるので、記事執筆時点でのラインナップを抽出しました。

製品名 縦(px) 横(px) 縦横比 最安価格(税込)
iPad Pro M1 11インチ 2,388 1,668 1.43:1 94,800円
iPad Pro M1 12.9インチ 2,732 2,048 1.33:1 129,800円
iPad Air A14 2,360 1,640 1.43:1 69,080円
iPad A12 2,160 1,620 1.33:1 38,280円
iPad mini A12 2,048 1,536 1.33:1 50,380円

比較的安価なのはiPadとiPad miniですが、これらはホームボタンがついているモデルです。個人の好みではありますが、個人的にはホームボタンも没入感が損なわれる一因と感じます。ので、多少値は張りますが、肌色本を読む業務に使用する場合は、多少値は張りますがiPad AirまたはiPad miniを推奨します。しかしホームボタンのあるモデルがダメかといったらそういうことはなく、タブレットとはい画面をベタベタと触ることに抵抗のある方であれば、スペースのあるモデルの方が良いと思います。

紙の比率に近いのはiPad Proの11インチモデルおよびiPad Airですね。iPad Proの12.9インチモデルやiPadは1.33:1と縦で見る場合はやや左右に余白が発生しますが、たとえば16:9の画面に比べれば余白はかなり小さいです。

私は上記のうちiPad Airを使用していますが、これは余白がほとんど気にならないです。

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また、iPad Air以上のモデルの場合はクリエイティブ用途であっても使用に耐えうるスペックなので、読書以外にもイラストを制作したり写真編集をしたりといった用途にも使えます。もちろん他のモデルであっても質の良いタブレットなので、様々な用途に使用することができます。

個人的にはiPad miniのホームボタンがないモデルが出れば購入したいと思っています。iPad Airは疲れるというほどではないですがそこそこ重量があるので、業務内容によっては負担になる場合があります。最後にリリースされたiPad miniの第5世代が2019年3月なので、比較的リリースサイクルの早いAppleであればそろそろ出るのではないかと待っているところです。iPad miniはコンパクトな分用途も限定されるでしょうから、M1とかではなくて良いので低価格で、ある程度ストレージ容量のあるモデルが選べると嬉しいですね。