【夢日記】焼き鳥の寿司、アカマツ

焼き鳥の寿司

先輩と一緒にいた。友人も一緒だ。友人の家に、先輩と私で遊びに行っている。ちなみに先輩も友人も実在しない人物だが、なぜか夢の中では先輩・友人とハッキリ認識している。夢を見ているとこういうことが多々ある。

友人が「近くの物産店においしい寿司がある」と言うので、3人で行くことにした。物産店のフードコートの一角に確かに寿司屋がある。不思議な店だった。丸亀製麺のようなシステムで、客はトレーと皿を持って一列に並び、レジを通っていきながら寿司を取ったり、ないものはオーダーしていくというシステムだ。エビやマグロなどの寿司が並んでいる。どれも美味しそうだったが、私は不思議とどれも食べる気にはならなかった。

結局何も取らないまま支払をするスペースまで流れてしまい、レジ担当のスタッフに何も取らなかったというと「何か希望があれば(本来メニューにないものでも)特別に作りますよ」と言ったので、私は焼き鳥と答えた。なんとなく焼き鳥が食べたい気分だったのだ。

スタッフは「わかりました、それではしばらくお待ちください」と言うと私を列から出して近くの席に座らせ、数分後本当に焼き鳥の寿司を持ってきた。私がイメージしていたのは焼き鳥の寿司ではなく焼き鳥そのものだったのだけど、出されたのは焼き鳥の寿司だった。棒状のシャリの上に焼き鳥がのっている。モモ肉で香ばしい美味しそうなにおいの焼き鳥だ。串も刺さったままだ。

なんかこれはこれで美味しそうだなと思ったが、食べにくいことこのうえない。結局焼き鳥だけをふつうに食べた後、残りのシャリだけを食べた。焼き鳥のタレが少しついたシャリは美味しかった。

アカマツ

焼き鳥の寿司の続き。私はその先輩の運転する車に乗せてもらって帰ることになった。途中、干潟に荷物を置いているから取ってくると言われ干潟に行くことになった。なぜ荷物を干潟に…?

先輩と一緒に干潟に行くと、確かに革のバッグが置いてある。中は空っぽだったが、先輩はどこからか取り出したスコップで干潟の泥をバッグいっぱいに詰め始めた。高そうなバッグなのに…。

泥がいっぱいに詰まった重そうなバッグを肩にかけて、私と先輩は車に戻った。するとその途中不思議な魚に出会った。青いウロコの魚で、尾で器用に立ってぴょんぴょん跳ねるように移動している。顔は人の顔によく似ていて、人面魚のようだった。昔シーマンというゲームが流行ったが、あの顔によく似ている。あれが立ってぴょんぴょん跳ねている。

先輩はその魚を見るや「アカマツだ、つかまえよう」と言ってきた。アカマツという名前の魚らしい。アカマツは追いかけてくる先輩を見るや大急ぎで逃げていく。が、干潟の中を汚れも気にせずに全力疾走する先輩にあっけなく捕まってしまった。

先輩はこれまたどこから取り出したか分からないナイフを使って、アカマツの頭を落として〆た。さすがに人の顔にしか見えないので私は直視できなかった。アカマツの青かったウロコは、〆られると赤く変わっていった。

「体が赤く変わっただろ。これがアカマツっていう名前の由来…と思われてるけど、本当はそうじゃないんだ。アカマツは大昔に、大荒れの海を鎮めるために人柱にされた赤松なんとかっていう人の魂が起源と言われている魚なんだ。顔もその赤松って人に似てるらしい。肉も魚なのに動物の肉とか、もっというと人肉に近いらしいよ。まぁ人肉は食べたことないけど」

みたいなことを言い出してめちゃくちゃ怖かった。絶対祟られるタイプの魚じゃん…。案の定干潟から車に戻るとき、年季の入ったボロボロの看板に

赤松ノ捕獲ヲ禁ズ
捕獲シタ者・協力シタ者ハ
必ズ呪ワレル

と書かれていて、おいおいこの先輩は何をやらかしてくれたんだと心底嫌になった。アカマツは味噌汁にして食べたがとてもおいしかった。豚肉のようだった。