【夢日記】海にモンスター狩りに行く夢

私はどこか、コンビニのようなだだっ広い部屋にいた。私の他にも20人ほどいる。中学や高校の時の同級生らが何人かいた。

私の目の前には棚があり、そこに商品が並んでいた。チョコエッグのようなもので、チョコの中のカプセルにフィギュアが入っていてコレクションできるというものだ。

気が付くと私の隣に同年代くらいの男が立っていた。知らない顔だ。

「君もシークレット狙い?」と訊いてきた。この手の商品には公表されているラインナップとは別にシークレットと呼ばれるフィギュアが入っていることがある。そのことを言っているのだろう。私はシークレット狙いどころか、購入するつもりもなかったので否定した。

すると男は「ふんふん、今回のシークレットは9種類もあるんだよ。集めるのが大変なんだ。ノーマルは8種類コンプしたんだけど、シークレットはまだ7種類しか集まってないんだよね。今回のシークレットは全員必殺技があって…」と続ける。

どうやら熱心なコレクターらしい。私も小学生の時にこういうのにハマっていたので気持ちはわかる。

というかノーマル8種類でシークレット9種類ってどういうことだよ、シークレットの方が多いじゃねぇか、と私は心の中でツッコミを入れた。

男は喋り続ける。「実は今回からシークレットは見分けられるようになってるんだ。外箱に息を吹きかけたら、シークレット入りだったら『S』の文字が浮かび上がるようになっているんだぁ。まだ誰も知らないから言っちゃダメだよ」

そういうと男はおもむろに一つ手に取って、息を吐きかけた。酸のようなにおいがして臭かった。男は次々に商品に息を吐きかけていく。一向に「S」は出ない。

すると案の定、店員がすっ飛んできた。「こらーーーー!!何やってんだおらーーーー!!」と言いながら走り寄って来た。

男は慌てて走り出した。私もつられて走り出した。そのままコンビニを出て、近くの空き地まで走っていった。

すると空き地の中に戦車のような、船のような乗り物が廃棄してあった。外見は船に近いが、砲台と履帯がついていた。

男と私は操縦席に乗り込んだ。外見からは想像もつかないほど中は広く作られている。操縦席の後ろのスペースは9畳ほどあった。人がいる。7人ほどの男女がいた。

それからどういうやり取りがあったかちょっと覚えていないが、私たちはその戦車のような乗り物で旅へ出ることになった。RPGのような世界観で、それぞれに役割が決まっており、経験値や攻撃力などのパラメータが可視化されていた。

いつの間にか海にいる。波に揺られて最悪だ、すぐに酔ってしまう。最初に出会った男が「外の様子を見てくる」と言い出した。誰も相手にしていないのに、仕切っているような雰囲気を出していた。

甲板に出た男は、波に揺られた衝撃で海に投げ出されてしまった。助けなくていいのか?と私が問うと、「この海の水は普通の水ではないので仮に引き上げたとしても、体中に毒が回っているので無理だ」と言われた。なるほど、ならば仕方ない。我々はそのまま進んだ。

しばらく進むと、巨大なタコが現れた。船に足を絡ませてくる。仲間の一人が追い払ってくると言って外に出た。なんと素手でタコを殴りつけ追い払った。が、その仲間も足をすべらせ、海に落ちてしまった。この水に落ちたらもう助からない。私はまた仲間の死を悲しんだ。

そうしたら、仲間の女が「ちょっと待って、再起動するから」と言っておもむろに、近くのルーターを再起動した。すると、先ほど海に落ちたはずの仲間が部屋の中に現れた。

どういうことか私が訊くと、「このルーターは魔法のルーター。任意の事象を『なかったこと』にできるの」などと言い出した。つまり仲間の死をなかったことにして、復活させたらしい。そんなことできるのか…。

「だったら最初に死んだ男も復活させたらどう?」と詰めると、女は「あー、あいつはもう無理。もうコミットしちゃったし」などと言い出した。私はなんともいえない気持ちになった。

そこから旅をつづけた。何度か仲間が死んだが、その度に復活させていた。そうして私たちはとうとう、海の最果てまでやってきた。

目の前には、ポケモンのギャラドスのような風貌のモンスターがいる。あれはタツノオトシゴの成体だという。私に課せられた任務は、そのタツノオトシゴを狩るというものだった。普段は獰猛だが、今は眠っているので簡単に殺せるはずだと説明を受けた。

私は矢を一本持って、甲板の先から伸びる光の線のようなものに乗った。Splatoon2のインクレールのようなものだった。

それに乗って移動しながら、とうとうタツノオトシゴの真上まで来た。あとは頭に矢を打ち込めば殺せる。

その時だった。小さなタツノオトシゴが突然水中から飛び上がり、私の頭に噛み付いた。バランスを崩した私はそのまま海に落ちてしまった。悲しそうな表情の仲間たち。例の女は、ルーターの再起動の準備をしていた。

しかしいつまで経っても私は蘇らない。魂だけの状態になった私は、状況を確認しに船に戻った。女いわく、彼女も知らなかったが実はルーターの力は回数制限があって、もうこれ以上使えないとのことだった。私はショックだったが、どこか納得していた。というか魂だけになってもコミュニケーションが取れているので、別にこれ困らんな、徒歩じゃなくて浮遊で移動することになるからそこだけ違和感あるかな、でもまぁ慣れの問題だよなぁと楽観的に考えていた。

女は「まだコミットしてないから!ワンチャンあるから!」と慰めてくれた。

数時間後、仲間の男が「あった!これだ!やっぱり解放条件があったんだ!」と声高に叫んだ。どうやらルーターの能力は、上限回数を解禁していく仕組みになっているらしい。条件は累計経験値300万獲得というものだった。現在のパーティーの経験値は8000ほどだった。が、女は泣いて喜んでいた。私も泣いた。

さっそく私の復活前祝いの場が催された。私は、そんなこといいから早く経験値集めに行ってほしいなと思っていたが、美味しい料理などが食べられるので満更でもなかった。(魂の状態でも物を持ったり、飲食はできるらしい)

私が飲み食いしていると、私の肘がオレンジジュースのコップにあたり、コップが倒れてしまった。運悪く山盛りのから揚げの上にこぼれてしまい、私はこっぴどく叱られた。私の復活前祝いなのに…。