「寿司の国」は差別か

室屋成に人種差別騒動!? “寿司の国”発言で炎上のドイツ人解説者がクビに「視聴者から非難が…」

上記記事を読みました。

日本を「寿司の国」と表現したことについて、差別的表現なのか?と議論になっているようです。

個人的には、別に差別的だとは思いません。不快にも思いません。ただ、私個人が不快に思うかどうかと、差別的表現であったかは別の話なので切り離して考えてみます。

そもそも差別とは。goo辞書の差別によると、

1 あるものと別のあるものとの間に認められる違い。また、それに従って区別すること。「両者の差別を明らかにする」
2 取り扱いに差をつけること。特に、他よりも不当に低く取り扱うこと。「性別によって差別しない」「人種差別」
3 ⇒しゃべつ(差別)

とあります。人種差別などの文脈では2の意味で使われていますが、日本を「寿司の国」と表現することが「取扱いに差をつけている」でしょうか?私はそうは思いません。

たとえば「ワインの国」「カレーの国」などと表現すれば、その国の特色をよく表した表現になると個人的には思います。そしてそのような表現には差別しようという意図は込めていないつもりです。それと同じように「寿司の国」という表現も、むしろ寿司の国という表現で日本と伝わるほど、日本食である寿司が世界に認知されているという風に捉えることができるのではないでしょうか。たとえばNINJAの国、SAMURAIの国、SUKIYAKIの国、なんでもいいですし、そのいずれであっても差別的だとは思いません。たとえば「原爆の国」みたいな言われ方をしたら「おいおいちょっと待てよ、そんな言い方はないだろ」となるかもしれませんが。寿司の国と言われてカチンとは来ませんね。私は。

ただ「原爆の国」は怒るのに「寿司の国」では怒らないというのがまさに個人の気持ちの問題なので、「寿司の国」で怒る人がいたとしても別にその人やその思想がおかしいとまでは思いません。私は違うというだけです。

当の発言をした本人も

本人が自身のインスタグラムで「日本を寿司の国と呼んだら、それは本当に人種差別なのか? まさか真面目に捉えていないよな?」と反論。

と反論しているそうです。氏のInstagramのアカウント見つけきれなかったので発言は直接見れていませんが…。

多分現代人ってこんな感じでなんとなく、「この発言は差別じゃないよね」という閾値みたいなのが各々あるのだと思います。現代人だけじゃないかもですが。もちろんセーフだと思う人がいればアウトだと思う人もいて、言ってしまえば受け手の考え方やその時のメンタルの問題なんですよね。気を使ったジョークだとしても不快に思う人は不快に思うんだろうな、という印象。どっちが正しいとか善悪とかはないですが。明かな差別発言でなければ別にいちいち騒ぎ立てることじゃないと個人的には思いますね。