【夢日記】Apple本社に泥棒が侵入する夢

Apple本社に泥棒が侵入する夢

これはちょっとリアルで悩んでいることと関連するのだが、というか、だから夢で見たのだと思うのだが、AppleのiMac(2021 M1)を購入する時のオプションで悩んでいることがあった。

iMac|Apple

iMacを購入するにあたりキーボードを選択できるのだが、それを「テンキーあり」にするか「テンキーなし」にするかを迷っている。普段ブログを書いたり適当にブラウジングしている時はテンキーはいらないのだが、プログラミングをする時はテンキーを結構使う。Macでバリバリプログラミングをする予定なので、キーボードをどっちにするか悩んでいる。

ここまでが前提となる現実の話で、以下が夢の内容。

Appleのサポートセンターに問い合わせ、「iMacを購入するにあたってキーボードをテンキーありとテンキーなしの2つを同梱してもらうことは可能か、もちろん料金は追加で支払う」ということを問い合わせた。すると、サポートから「デリケートな問題なので、一度本社へお越しください。直接話し合いましょう」と言われた。なので私ははるばるカリフォルニアまで行った。旅費・滞在費・その他必要経費はすべてAppleが出してくれた。太っ腹。本社のロビーへ入ると床一面に広がるラグに、巨大なリンゴのマークと「Apple in California」という文字が書いてある。

受け付けのスタッフにサポートのスタッフに呼ばれていると話すと、アポを確認するのでFace IDかTouch IDで認証してくれと言われ、iPhoneとiPadの中間くらいの端末を渡された。見たことがないものだった。Face IDで認証すると、アポが確認できたからしばらく隣のミーティングスペースで待っているように言われた。なんか手続きがスマートというか、Appleらしくてもうすでにテンションが上がっている私。あれ、でもFace IDで認証できるってことはやっぱりAppleは顔データを収集してるんか!と思った。いや私はあんまり気にしないけどね。

しばらくするとサポートのスタッフがやってきた。日本人のようだった。日本語が通じる。サングラスをしており顔はイマイチよくわからない。挨拶もそこそこに、さっそくキーボードの件について相談した。

以下、Appleサポート=

「キーボードを、テンキーありとテンキーなしの両方を希望されるということでしたよね?」
「そうです。用途によってキーボードを使い分けるのでどちらのキーボードもほしいです。iMacのカラーに合わせているキーボードは単体で発売されておらず、セットで購入する必要がありますが、キーボードの為だけにもう1セットiMacを買うのはさすがにちょっと…」
「Appleの製品を愛していただきありがとうございます。確かに単体販売しておらずご不便をおかけしますが、iMacのブランドのためにもご理解いただければと思います。普段はこういったご要望にはお応えしていないのですが、今回は特別に追加費用なしでキーボードを2種類発送します。ただしiMacの箱には追加分のキーボードを入れるスペースがないので、別の箱での発送になります」

という会話だった。

サポートの人員とはいえ、独断でそういう決定ができるはずがない。つまりあらかじめ上司に、キーボードを2種類付けるという案内をするよう指示されているハズだ。にも拘わらず「今回は特別に」という言葉を付けてユーザーの満足感を高めるようなやり方は姑息だが、まぁユーザーの不利益という訳ではないし悪い気はしない。あとそれはそれとして、カリフォルニア二泊三日の小旅行を無償で手配してくれたのはヤバいと思った。

最後にサポートのスタッフに名刺を渡された。裏面にはQRコードがついている。「このコードは?」と尋ねると「App Storeで使える5ドル分のクーポンです。国外だと認識できないので、必ず米国内でアクティベートしてください」と言われた。このクーポンが使われると、サポートスタッフの賞与査定で有利になるらしい。なるほだ、だから対面にこだわったのかと思った。でも5ドルのクーポンが使われてそんなに得するんか?とも思った。

Appleへの用事は終わったが、せっかくならと施設を見学させてもらった。サポートスタッフの人が、施設を案内してくれる別のスタッフを呼んでくれた。恰幅が良くて明るくフレンドリーな黒人の男性だった。彼は英語話者だったが、私はふつうに英語で対応した。現実ではスムーズには会話が成立しないと思うが…。

「そろそろ施設がクローズする時間です。良い旅を!」と言われた。”Have a nice trip!”はハッキリ聞き取れた。あと、その案内してくれたスタッフからも名刺をもらった。クーポンは併用できるのか分からなかったが、一応最初に対応してくれた受け付けのスタッフにも「おかげで素晴らしい体験になりました。あなたの名前を伺っても?」と尋ねると狙い通り名刺を渡された。が、QRは印刷されてなかった。クソっ!

最後にトイレに行って帰ろうと思いトイレに寄ると、男女に分かれておらず完全個室で、多目的トイレのドアが自動で開閉するバージョンみたいなトイレだった。用を足してドアに近づくと、なんと扉が開かない。本社ビルでの営業が終了したのでドアが開かなくなってしまっていた。トイレ内の電気もつかない。ドアを強めに叩いてみるが、誰かが気づいたような気配もない。困った。このまま次の日までトイレに閉じ込められるのだろうか。こんなもん全然Nice tripじゃない。

しばらくそうして途方に暮れていると、何やら話し声がする。何人かの人間が建物に入ってきたようだ。ドアを強く叩いて開けてもらうように頼もうと思ったが、何やら様子がおかしい。「貴重品が…」「まずは2Fに…」といった話し声がする。どうやら入って来たのは泥棒のようだった。なんてこったい。

これはまずいと思い、どうにかトイレから出られないか模索する。すると、ドアは自動での開閉ができなくなっただけで普通に手で開けられるではないか!チクショウ!

私はソロリとトイレから出ると、証拠の映像を収めようとスマホのビデオ撮影を起動した。一応犯人たちが気づいて私に危害を加えたり、万が一のことがあった場合にも証拠として映像が残るように、日付と時間、自分の名前をこっそりとビデオに入るように言った。映像には入口のラグの「Apple in California」の部分と私の顔を映した。

すると、スマホの光に気づいたのか私の声に気づいたのか分からないが「誰かいるのか!?」「チクショウ、だからAppleはやめとけって言ったんだ!」と言って二人組の男が私がいる出入口の方へ駆け寄ってきた。私は物陰に隠れつつ、その姿をカメラに収めるべくスマホを向けた。すると、全裸の男二人が映り込んだ。え、なんで全裸?

これがアメリカン・スタイルか…と呆けていると、男らはドアを出ると「許してくれぇぇぇい!!!」と叫びながら彼方へ走って言った。私はなんかその一連の映像が面白くなり、添付してツイートした。1分にも満たないような映像だ。冒頭に思いっきり顔を映して自分の名前を言っていることに後から気づいた。タグもコメントもつけず動画だけツイートした。

するとその4秒後くらいに警察がAppleのビルにやってきた。私の動画を見たにしては早すぎるので、近所の通行人などが通報していたのだろう。しかし警察はスマホを取り出すと、「この動画をツイートしたのは君だね?」と言ってきた。動画だけでツイートしたのにどうやって私のツイートを見つけたんだろう。ハッシュタグとかを付けていたのならまだわかるのだが…。

と思って警察が見せてきた私のツイートを見ると、何やら私のHNの右側(ちょうど公式バッジが付与される位置)に黄色バックに黒抜きの「!」の文字のバッジがついており、ハッシュタグも「#AppleSOS」「#CaliforniaEmergency」というものが自動で付与されていた。そしてリプライ欄にはTwitterの公式アカウントから「This tweet was shared with California Police.」(このツイートはカリフォルニア警察に共有されました)とリプが来ている。

どうやら動画の内容からAIが判断し、Twitter側でハッシュタグの追加と警察への通報を自動でやってくれたらしい。すげー。にしても警察が来るの4秒は速いだろ…。まぁ精神的に焦っていたり興奮していたりして体感で4秒くらいなので、実際はもうちょっと時間が掛かっていたのかもしれないが…。

Twitterを見ると私の動画は既に数千リツイートされており、他にも海外のアカウントを中心に「無事かい?」「ご安全に!」「危険を知らせてくれてありがとう!」「日本人男性は差別意識が強くて不快です」「ジャパニーズハラキリ!」などのリプライが来ている。なんか言いたい放題言われてる気がするがとりあえずそっ閉じ。通知がうざいので一旦通知をオフにした。

警察から矢継ぎ早に「犯人はどんな奴だった?」「心当たりは?」「酔っぱらっていたか?」「武器は持っていたか?」などと聴かれる。心当たりがある訳ねえだろ!と心の中で突っ込みつつ、「目視したのはカメラに収めた時の一度だけで、それ以上のことは私には分からない。監視カメラなどを調べては?」と答えた。その後も1時間ほど状況を訊かれたが、私がツイートした動画以上のことは何も分からないと答える他なかった。最後に「なぜそんな時間までトイレにいたの?」と質問され、私は苦虫を噛み潰したあとに「いやあの、手動で開くのに気づかなくて…」と答えたらWow, hahahaと言われた。なーにがWow, hahahaじゃ。

結局その後無事帰国した。

近くのショッピングセンターの食品売り場へ行った。売り場の天井とかに、このコーナーはドレッシングコーナーですよとか缶詰のコーナーですよとかが書いてる、釣り看板みたいなものがあるでしょう。あの中に、「AirPods Pro 無償交換用スペース 〇〇様専用」(〇〇には私の苗字)みたいなのがあった。は?と思い行ってみると、そこにはサポートスタッフの人がいた。

「先日はAppleのピンチを救ってくれてありがとうございます。そして同時に、辛い思いを体験させてしまい申し訳ありません」と言ってきた。確かに全裸男性二人直視した挙句、人生初のバズツイが自分の顔と本名と全裸男性を収めた動画というのは辛い体験だった。何が悲しくて全裸男性犯罪者とコラボせにゃならんのだ。「少しでもケアさせていただければと思い、事件発生の時に使用していたApple製品は全て無償で交換します。AirPods Proは付けていたそうですが、他にiPhoneやiPadなどのApple製品をその時使われていましたか?」と尋ねられた。とりあえずApple Watchは付けていたので申し出て交換して貰った。動画を撮ったスマホはGoogle Pixel3aだったので交換対象外だった。チクショウ!iPhoneで撮っておけば良かった!

「その他にもAppleから本件のお礼をさせていただきたいのですが…」とサポートスタッフが切り出した。それを聞いて私が欲望丸出しで「あ、そう?なんか悪いね。Mac Pro最上位スペックとかかな?8Kモニターとかもくれるのかな?新製品のプロトタイプとか?ぐへへ…」と下品な笑みを浮かべていると、「お客様にはiMacのキーボードを2種差し上げるということになっていましたので、それをもってお礼とさせていだきます」とか言いやがった。こんチクショウがッッッッッ!!!