プロならプロの仕事をしろ

現代ビジネスの記事が「実在しないアニメ」を見たと主張している件。

上記記事を読みました。めちゃくちゃ面白い。なんだこれ。

詳しくはリンク先を読んでいただくとして、現代ビジネスの記事が「『シャドークロス』のアニメ版の話をしているが、アニメ化しているのは『シャドーハウス』という別の作品である。なのにあらすじとして記載されているのは『シャドークロス』のものだけど、存在しないアニメを見たの?」という事態になっています。

なんか最近身の回りでも適当な仕事をしている事例がいくつかあるので、今回の件もあわせてちょっと書いてみようと思いました。

現代ビジネスの件

元の記事は以下。

「落日」の日本、ここへきて「優しいアニメ」ばかりが“大人気”になるワケ

ここで『鬼滅の刃』『ゆるキャン△』や『スーパーカブ』と一緒に『シャドークロス』について書かれていますが、実際にアニメになっているのは『シャドーハウス』という別の作品です。で、あータイトル書き間違えたのね、紛らわしいもんねと思ったらあらすじはしっかり『シャドークロス』のものが紹介されている、ということが冒頭で紹介した記事に書かれています。

というか、そもそも優しいアニメ(いわゆる日常系のことと思われます)ばかりがヒットしているとは思えないです。私が個人的に好きな作品は『ゆるキャン△』『のんのんびより』など優しいアニメかもしれませんが、世間的には『鬼滅の刃』『進撃の巨人』『呪術廻戦』などもヒットしていると思います。

そういう優しくない作品を置いておいて【「優しいアニメ」ばかりが“大人気”になるワケ】というのは、自分がそういう内容の記事を書きたいがために事実を無視しているのと同義だと思います。少なくとも「ばかり」ではないでしょう。で、そういう記事を書きたいがばかりによく調べもしないで『シャドークロス』の話なんかをしてしまうのは、ハッキリ言って何やってんの?と思います。

この記事を書いた小島健輔氏は「流通・ファッショビジネスコンサルタント」という肩書のようで、まぁ恐らくアニメなどのカルチャーは専門外なのでしょう。少し調べてみましたが、71歳とご高齢のようです。でも、プロのライターとして記事を書く上で肩書や年齢などの個人の属性って関係ないと思うんですよね。

もっというとこれはライターの方だけの問題ではないです。この内容で記事が公開されたということは、編集部の校閲が機能していないということなのですから。

ライター「編集部が校閲してくれるからヨシ!」
編集者「ライターはしっかり調べて書いているハズだからヨシ!」

みたいなことが本当にあったかどうかは分かりませんが、でも結果だけ見れば同じようなもんですよね。これをTwitterとかのネタでやっているならまだしも、表現物として世に出回るような文章でこういう事態になっているのは、ハッキリ言って最悪だと思います。自分のアウトプットに対するプライドはないのでしょうか?私のようなぺーぺーが個人ブログで好き勝手書いているのではなくメディアに掲載されて誌名を背負うような記事がこんなクオリティで良いと思っているんでしょうか?甚だ疑問です。

この記事が執筆されるにあたってどういうストーリーがあったかは不明ですが、

①『シャドーハウス』のアニメを人づてに聞いて記事にしようと思ったが、アニメを見る時間がない/見る気はないので、あらすじを調べて書こうと思ったが、その過程で『シャドークロス』という別の作品について記載してしまった
②『シャドーハウス』のアニメを人づてに聞いて、あらすじを知っている『シャドークロス』のことと勘違いし、アニメ化しているかは知らなかったけど調べもせずに、『シャドークロス』について記載してしまった

のいずれかが蓋然性が高そうです。

①②いずれにせよ、書こうとしている作品について実際にアニメを視聴しないでちゃちゃっと記事にしてしまおうという魂胆が、なんというかプロ失格だと思います。いずれの場合にせよ、「シャドーハウス」というアニメを見ようとさえ思えば防げるミスですから。これはちょっとしたケアレスミスとかじゃなくて、普通に仕事をしていれば間違えるはずのないミスですよ。もし自分の専門外だったり興味がないような記事であったとしても、きちんと事実確認をして自分で調べるというようなフローを取っていれば起こりようがないミスだと思います。これでは「適当にググってあらすじを纏めたらお金貰えるなんて楽な商売ですね」という印象しか抱けません。

そんな中途半端なモチベーションで、私の大好きな『ゆるキャン△』や『スーパーカブ』について書かないでいただきたい。繰り返しますが、これは個人が好き勝手書いているブログやTwitterではなく、誌名を背負ってメディアとして発信している、プロのライターが書き、プロの編集のチェックをパスしたはずの記事です。その重みをもっと考えてほしいです。

不動産屋

少し前にブログで書いた通り、今住んでいる家(実家)のすぐ近くに作業部屋としてアパートを借りました。自宅ではイマイチ集中できないのと、ただでさえ自室が狭いのに荷物が色々と増えたこと、あたりが大きな理由です。

で、部屋を借りるにあたって連絡した不動産屋がマジでひどかったです。仲介手数料を結構取られましたが、よくこんな仕事ぶりでそんだけ手数料取れるなってくらいクソでした。ので文句を書き連ねていきます。

  • 人の話を聞いていない
  • 基礎的なことから大事なことまで、連絡を怠る

私は部屋を借りるという手続きを生まれて初めて行ったので、もちろん私にも非常識な点や落ち度があったかもしれませんが、しかしそういうフォローをしてくれるのがプロだと思います。だって手数料たくさん取ってるんですから。

まずそもそも、今回借りた部屋に転居する訳ではなく、あくまで作業部屋として借りるということは、最初に電話をした時にも、内見の時にも、見積もりを出してもらう時にも、契約する前にも、契約した後でも言っています。何度も言っています。住んでいる家もすぐそこなので引っ越し業者とかもいらない(自分たちで全部やる)というのも何度も言っています。

にも関わらず、「ご転居の際は~」とか言ってくるし、なんか引っ越し業者も斡旋されます。プロなら人の話を聞いてください。もしかしたら引っ越し業者は担当の人が手配した訳ではなく、契約成立時に自動で手配されるようになっているのかもしれませんが、こちらとしては唯一窓口がその不動産屋なのですから、「余計なことをされた」ということには変わりないです。しかも引っ越し業者も二社くらいから電話が来ていちいち断るのも面倒ですし、転居じゃないと説明するのも面倒です。仕事中に掛かってくる電話なのでハッキリいって迷惑です。なぜ、諸々も面倒を見てもらう代わりに大金を払っている不動産屋が面倒を見てくれず、私の仕事が増えるのでしょうか?本当に意味がわかりません。一刻も早く廃業してほしい。

また、今回はCOIVD-19の影響で対面での説明ではなく、やり取りは全てLINEで行いました。そこで本契約の合意とかを行ったんですけど、レスポンスが悪すぎます。営業時間開始後にこちらから連絡して、で既読がついて、向こうの返信があるのが3時間後とかザラでした。何か時間のかかることをしてもらっている訳ではなく、たとえば「本日書類を郵送しました」みたいなメッセージに対してすぐに既読が付いて数時間後に「承知致しました」みたいな返信が来ます。私は普段、いわゆる既読無視をされても「今ちょっと忙しいんだろうな~」くらいにしか思わないのですが、ビジネス上のコミュニケーションとしてLINEを使っているのであれば迅速に対応せぇよ、と思います。

というか、契約書のやりとりも郵送で行ったのですが、見積書と一緒に郵送するので、見積書に書いてある期日までに振り込んでくださいみたいなことを言ってくる訳ですよ。でいざ届いたのを見たら期限が翌日とかになっているんですよ。あのな、振込先と金額と期日くらいは、郵送で送るにしても一回LINEで連絡せぇよと思いません?本当に腹が立ちます。しかもその書類も「郵送しますので、届き次第ご対応お願いします」みたいなことを言っておきながら発送連絡はなく、こっちから「もう書類送りました?」って聞いて初めて「郵送しております」みたいなこと言ってくるんですよ。なんで後手に回るんだよ、送ったならその時LINEせぇよと思います。ほんとムカつくわ。メ〇カリとかヤ〇オクのユーザーの方が、発送連絡してくる分ありがたいですよ。これで高額な手数料取ってるのがマジでムカつく。

で、引き渡された部屋に行ったらシンクにGがいました。しかも生きてる。初期契約で「消毒・殺虫」っていうのを申し込んだんですけどね。もっというとそれも1万円くらいして「たけぇ…自分でやった方がええやんけ」と思いつつ、でも一応プロに任せた方がええかなと思って、クソ高い料金払って依頼したやつですからね。それでGが残っているなら、他の部屋も杜撰な消毒をされている可能性があります。これは多分消毒業者のミスであり不動産屋のミスではないのですが、しかしこちらから連絡が取れる窓口が不動産屋と管理会社のみなので、結局そちらにヘイトが向きます。

減殺ビジネスにしろ不動産屋にしろ、プロならプライドを持ってしっかり求められた仕事(それも最低限のこと)はちゃんとやろうぜ、と思うんですよね。私はSIerですが、絶対中途半端な成果物は出したくない。