「出前館配達圏外住み野郎」に対するモヤモヤ

こんなしょーもないことをいちいちブログに書かんくても良いとは思うけど、まぁ割と私のブログは別に有益な何かを発信することだけにフォーカスしている訳ではないし(むしろそういう内容は少ないと思う)、私の気持ちの整理という意味でも書いてみる。

Twitterでこういうツイートを見かけた。

独特の文体と「出前館配達圏外、住み野郎」という言葉がなんとなく面白くて初見では笑ってしまったんだけど、なんか数秒経ったらこのアカウントをブロックしてたんだよね。ブロックの操作をしている途中で別にミュートでもいいかと思ったけど、ミュートに切り替えるのが面倒でそのままブロックの操作をしてしまってたくらいには瞬間的には腹立ったんだろうね。アンガーマネジメント教育受けていないので。

自分が言われた訳でもないことに一方的に過剰反応して勝手にムカつくって厄介界のルンバみたいなムーブをしているとは自分でも思うんだけど、でも目に入った以上はなんか吐き出してスッキリしたいから吐き出すことにする。これはまぁ半ばネタツイートのような類だと思われるのでそれにいちいち目くじらを立てることでもないとは思うんだけど、なんつーか引っ掛かるというかモヤモヤしたんだよな。モヤモヤしたのは以下の点。

  • 出前館が万人にとって便利であるという思い上がり
  • 出前館が使えないのは可哀想だという決めつけ
  • 出前館が使えない地域に住んでいるという属性を槍玉に上げて貶すような発言

まず出前館というサービスが万人にとって便利であるという考え方が透けて見えてめっちゃ腹立つ。そりゃ便利なのかもしれんし、出前館が「使えない」のと「使えるけど普段は使わない、たまに使う」のとでは取れるオプションの数が違う。のでまぁそれは分かる。でも出前館を利用しない人にとっては便利かどうか以前にそもそも選択肢にない訳で、その単一の視点のみを抜き出して相手を貶すってどうかと思うんだよなぁ。

で、出前館が使えないのは可哀想だと決めつけてるという風に感じたんだけど、これも同じで出前館が使えないことがその人にとってマイナスなことなのか?と思うんだよな。だってそもそも出前館を利用したことない人間からしてみたら、伝聞はともかく経験知としては出前館が便利かどうかなんて分かんない訳じゃん。で、その人にとって出前館が便利かどうかも評価できないような状態なのに、自分の経験知だけに基づいて出前館が便利であると決めつけて、それを攻撃のカードにするってマジで意味が分かんないんだよな。

そんで出前館が使えない地域に住んでいることを貶すような感じになっているけど、これってシンプルに地域差別だと思いますよ。相手個人ではなく相手の属性(この場合は住んでいる場所)を取り上げて貶すのは差別だと思います。多くの場合、自分が住んでいる地域で特定のサービスが利用できないというのは、これもう本人にはどうしようもないんですよ。もちろん理論上は引っ越しとかをすれば可能ですし、「引っ越しにお金を掛けたり新居を探したり、家族がいる場合は家族を説得したり、行政上のクソめんどくさい数多の手続きをしたり、場合によっては転職活動とかをする」といった一連のコストや精神的めんどくささを、「出前館が使えるようになる」というメリットが越えてきたら引っ越すかもしれないですけど、逆に言うとそこまでしていない以上その人にとっては、引っ越しをするほどには出前館に価値を感じていない訳ですよ。

そういう人に対して、自分にとって出前館が便利だった、だから相手にとっても便利なはず、なのにこいつは配達圏外に住んでいる、可哀想、だからそこを攻撃しよう、みたいな考え方は傲慢で幼稚だと思います。自分と周囲の狭い範囲のことを世間一般に当てはめて世界を知った気になってるんですかね。万人にとって出前館が便利で、出前館が使える状況では優先的に出前館を使うのであればもっと普及してるって。個人的にはこういう人とは絶対に関わりたくないですね。

翻って、そもそもこの発言の発端は結婚について嫌味を言われたからとあるので、それは相手側も悪いとは思いますけどね。一方的な価値観を押し付けたりマウントを取るのは悪い(少なくとも良いことではない)とは思いますが、まぁ今回は出前館配達圏外住み野郎という言葉が良くも悪くも目立ったので上記のようなモヤモヤを抱いた訳です。もっともこのツイートの内容が真実であったかどうか、その同期とやらが実在するのかどうかも怪しいですが。

つまり出前館配達圏外住み野郎という言葉を思いついて、それをツイートしたかったが、ただ言ったら印象が悪くなるので、架空の同期という存在をでっち上げてそいつの発言への反撃という形で使うことにより、出前館配達圏外住み野郎という言葉の意地悪な印象を薄めたのではないかと推察します。もしそうなら、個人的にはモラルがやべー虚言癖野郎という印象を抱きますが。もしそうならね。まぁ本当のところは分かりませんが。出前館配達圏外住み野郎という言葉自体はちょっとブラックジョーク的な面白さがるのは分かりますけどね。でもそれは語感が面白いのであって、実際に出前館の配達圏外に住んでいる人に言うような言葉じゃないと思います。

さて、こんな感じでモヤモヤを書いてみました。個人的にはアンガーマネジメントでよく言われる「6秒待つ」とかよりは、こうやって「なぜムカついたか」「なぜこの人はこういう発言をしたのだろうか」みたいなことを文章でも図でも絵でもなんでもいいですけど可視化して、「ふーん、こんな感じかな。しょーもな」と客観的に見た方がスッキリすると思っている(別にそれが合っていなくても自分で解釈を納得できればOK)ので、せっかくなら吐き出すついてに記事っぽくまとめてみました。こんな感じで私は日々勝手にストレスを感じては勝手に分解していくという酵母のような働きをしつつ健気に過ごしております。なんとなくですが想像力がつくような効果があると思われます。あと性格が悪くなると思われるので、あまりオススメはしませんが。。。知らんけど。