波物語の補助金取り消しについて雑感

愛知 野外音楽フェス 経産省が補助金取り消し 感染対策不十分|NHKニュース

上記記事を読みました。波物語の一件に関しては皆さんご存知のことと思います。最初にTwitterで見た時は目を疑いましたね。これは現代日本の出来事なのか?と…。

案の定クラスターも発生していたようです。当然のことだと思います。こういう言い方はよくないのかもしれませんが、参加者は自分の意思で参加しているはずなので自業自得だと思います。
参考:常滑のフェスをクラスター認定 愛知県、関係者の感染15人に|中日新聞Web

この波物語の一件や、あるいはラップはヒップホップというジャンルへの印象について私が特に言いたいことはありません。正確には、言いたいことはありますが言ってもしょうがないので言いません。残念なことになったなとだけ思います。

このイベントへは3000万円の補助金交付が予定されていたようですが、それが取り消しとなるとこの主催者はそうとう厳しいでしょうね。なにせ、酒類はキャンセルできない分をやむを得ず提供したということですから、経済的にはかなり逼迫していたのではないでしょうか。この補助金取り消しについての是非を論じる気もありません。まぁそうだろうなと思うだけです。

愛知県の大村知事は「音楽フェスそのものをやめるべきではないか」といった趣旨の質問に対し、

結局真面目に一生懸命、感染防止対策をやって、音楽業界関係の皆さんの仕事も一生懸命支えたい、両立させてやっていきたいという人を、潰しちゃうことになりますよね。
from 「音楽フェスは原則禁止にしないのか?」記者から問われた愛知・大村知事の答えが話題に【“密”フェス問題】(ハフポスト日本版)|Yahoo!ニュース

と回答しています。この意見に私は賛同します。そして、経済産業省の補助金もそういうポリシーのもと設定されているものと思います。補助金交付の要件は調べても良くわからなかったので適当なことは書けませんが、「感染対策を徹底すること」などの要件が盛り込まれているのはほぼ確定的でしょう。それが守られていない(主催者の当初の想定はともかく結果的に守られていなかった)以上、補助金の交付取り消しに至ったのだと思います。このような杜撰なイベントでも補助金が交付されたという前例を作らないためにも、この取り消しは然るべき判断だと思います。

私も好きなアーティストのライブに行くのは好きなので、開催されない・行けないのはとても残念です。私だけではなく色んな人が我慢を強いられています。みんな限界ですし、各々手足の届く範囲で感染対策をしています。でもどうしても個人個人でCOVID-19に対する意識も違います。

そんな中好きなアーティストがライブをします、フェスをしますなんて言ったらそりゃファンは行くでしょう。だからこそ、主催者は責任を持って感染対策を徹底するべきだったと思います。ネットでは「なんだこれ、ヒップホップダセぇ」などと言われていますが、問題の本質はそこではないです(ダサく見えるのも理解できるので特別擁護するつもりもありませんが)。今回はたまたまヒップホップ系のイベントでやらかしてただけで、どのアーティストでもどのジャンルでも同じようにやらかす可能性はあると思います。音楽やイベントが好きなら、好きだからこそ我慢したり、あるいは業界の未来のためにもしっかりと世間に対して筋を通すというのがあるべき姿なんじゃないかな、と思いました。少なくとも「みんな限界だから」「俺たちアウトローだからw」みたいな意見はクソダサいと思いました。