【夢日記】焼肉屋で天ぷらを揚げる夢

焼肉屋で天ぷらを揚げる夢

夢の中で行きつけの焼肉屋があった。20代半ばの女性が経営している焼肉屋だった。彼女とは幼馴染ということになっている。

その焼き肉屋は寿司屋のような作りで、厨房に向かってカウンターがありオーダーした肉や野菜をその場で切り分けて提供してくれる。カウンターには網があり、そこでそれぞれ焼くことになっている。普通の焼肉屋にあるようなメニューの他にも色々と奇抜なメニューがあった。たとえばチーズフォンデュを注文すると、ソーセージと、アルミホイルの小さくて深い皿に入ったチーズが提供される。網の上でソーセージを焼きつつチーズ皿を温め溶かし、フォンデュして食べるという作りになっている。他にも同様にアヒージョやチョコフォンデュもある。

幼馴染の店主が厨房からカウンター越しに、私にあるものを渡してくる。

「ちょっとこれ試作メニューでさ。食べてみてよ。タダでいいから」

そういって渡されたのは、アルミホイルの深皿が2つと魚の切り身だった。深皿の片方には油が、もう片方には天ぷらの衣液のようなものが入っている。

「なにこれ?天ぷら?」
「そう。キス天好きだからうちの店でも出そうかなと思って」
「へぇ」

まぁ言われてみれば美味しそうではある。しかし焼肉を食べに来た客がキス天を注文しようなどと思うだろうか。とりあえず、油を網に乗せて温まる間に切り身を衣に浸す。油の皿に入れると、天ぷらの揚がる音がする。肉を焼く時のジュージューという音とはまた違うが、これはこれで小気味がいい。天ぷらを頬張るとこれは確かに美味しい。

「美味しい!自分で揚げるの面白いね」
「でしょ!」
「でも焼肉を食べに来た人が注文するかなぁ?」
「サイドメニュー的に安めにしようかなって」
「いくらで出すの?」
「200円」

想像以上に安い。少し小ぶりとはいえ肉厚で美味しいキスだったし、何より自分で衣に浸して揚げるのが面白い。音でも楽しめる。油が跳ねるのがちょっと…という感じだったが。しかし、そもそもこの店はコースメニューとかではなく、安い値段で少量ずつ注文して色々な肉を楽しむというようなコンセプトの店だった。

「いいと思う。ていうかなんなら天ぷら食べにリピートするかも。家でやるのなんだかんだめんどいし。他の具材もあるといいかもね」
「やったー!」

という感じで、私が見る夢にしては珍しく終始穏やかな内容だった。