あわせて読みたい←は?

あんまりこういう記事を書くと、これからブログを始めたい人や既にブログをやっている人に対していらぬ圧をかけたり、角を立ててしまうかもしれないですが、まぁ実際に思っていることなので書きます。特定の個人やサイトを批判するという意図ではなく、こういうサイト多いよねーという独り言みたいなもんです。あんまり重く受け止めないでね。

なお、あくまで私の感覚での話なので、一般的にこれが正しいとか全ての人がこうあるべきだといった主張ではないということをご承知おきください。

WordPressなどのCMSの隆盛とともにあちこちで広がったブログ文化。何かを調べてアウトプットするという行為それ自体は素晴らしいと思います。たとえ目的が「不労所得で暮らしたい」みたいな動機であっても、色々と思うところはあるけどまぁいいと思いますよ。うん。本心でそう思っていますよ。

とくにWordpressは導入の容易さとカスタマイズ性の高さから大量のサイトがあります。このボーイッシュ王国もWordpressで動いています。将来的にはMarkdownかAsciiDocベースの静的サイトに移したいと思っていますが、構想だけしていて実現の目途も立ってないです。まぁそれは置いておいて。

WordPressは、まぁ個人差はありますがオシャレなテーマとかに人気が偏っており、似通ったものがとても多いです。もう本当に辟易します。一時期「いかがでしたかブログ」みたいな言葉が流行ったじゃないですか。

パッとイメージしやすいのは芸能人関係のやつで、たとえば話題の芸能人の「〇〇の年収は?彼氏はいるの?〇〇大卒って本当?」みたいな記事、ありますよね。私はそういうサイトはあらかたブロックしているので最近は視界に入らないですが、ありましたよね?冒頭に過去の出演作品とかをダラーっと列記して、これでもかというほど広告を挟んで、次のページへとみたいに誘導したあげく、最後には調べてもわかりませんでした、みたいなことを書いているやつ。あれはなんでそういう構成になっているかというと、SEOといってGoogleなどの検索エンジンに自分の記事を上位に表示してもらうために情報量を増やしています。ページを分割して次のページへなどと誘導しているのは単純にPVが増やせるのと、それに伴い広告収益が増えることを見込んでいるのだと思います。あとは、単純に「次のページへ」などというボタンそのものが広告の誤クリック(誤タップ)を誘発させやすいというのもあると思います。

そういう銭ゲバクソサイトが増えてきたので、広告ブロックをサポートするブラウザや拡張機能も多数登場しました。当然ですよね、だって広告って本来邪魔なものですから。興味のないものが視界に入るとそれは感覚として邪魔なので、広告ブロックされるのは当たり前の話です。こういうことになると広告を出している広告主や、それを配信しているGoogleなどの広告配信業者にとっても都合が悪いので、Googleの提供するGoogle AdSenseなどはある程度ページと関連性のある広告や、サイトを訪問しているユーザーの興味がありそうなパーソナル広告を出しています。Google AdSenseはGoogleの定めるポリシーに基づいて審査を行い、その審査をパスしたサイトが利用できるようになっています。といっても、私の感覚では何かしら特別なことを要求されている訳ではなく、常識的なコンテンツ(この場合はブログ記事)を提供していれば審査に通るのは時間の問題だと思います。

話を戻します。Wordpressに限らないですが、ブログなどのWebサイトはcssでデザインを整えることができます。これはあまり知識のない方でも簡単に行うことができます。Wordpressは初めからデザインがある程度作り込まれていますが、実際は装飾の追加などをそれぞれでカスタマイズする場合が大多数だと思います。

これ、本当にちょっと調べれば誰でもわかるんです。なぜかというと、「ブログのカスタマイズの仕方」みたいな記事が豊富にあるからなんですね。はあ。で、それをまねして、色んな人がやれ装飾を付けたりとか、やれ吹き出しをつけたりとか、やれマーカーで引いたようなアンダーラインを入れてみたりとか、そういうことを惜しげもなくやっているのです。気持ちは分かりますよ。自分のブログが色々とオシャレになっていったら嬉しいですよね。しかも自分で選択的にカスタマイズできると気持ちいいですよね。私も以前やっていたブログはかなり装飾まみれになっていて目がチカチカするくらいやっていました。

このボーイッシュ王国では装飾は出来る限り控えめにしています。シンプルなのを目指しています。別にだから偉いだろ、すごいだろみたいな主張ではなく、まぁポリシーの違いなので良いも悪いもないと思います。ただ、似たような見た目のブログが多いのも事実であって、ブログでブランディングを考えているのであればある程度はオリジナリティのあるデザインにした方がいいとは思いますが。

似たような見た目や構成のブログって本当に多くて、軽く思いつくものを書いてみようと思います。ちなみに一部、以前運用していた私のブログにも当てはまりますが、まぁ過去の自分は他人という言葉もありますし、その辺は気にしないことにします。

  • TOC(目次)がある。
  • 冒頭に「どうも、〇〇(@XXX)です!」みたいな挨拶がある。XXXはTwitterのIDとか。
  • マーカーでアンダーラインを引いたような装飾がある。
  • 見出しタグ(h1,h2など)の縦横に線が引いてあったりする。
  • 引用部分が大きな””で囲われている。
  • 途中でアイコンと吹き出しが出てきてなんか一言書いてある。
  • 「この記事のタイトルとURLをコピー」がある。
  • 謎のキャラクターが出てきて対話形式になっている
  • 関連記事のリンクに「あわせて読みたい」が併記されている。

TOCに関しては、個人的には不要派ですがまぁあっても特に困ることはないでしょう。実際ボリュームがめちゃくちゃあって綿密なレビューがされているような質の高い記事では役に立つこともありますし。一概に悪いとは言いませんが、しかしボリュームが少ない記事にこんなんあっても邪魔くさいなと個人的には思います。

引用部分に関しても、引用タグの役割はここからここまでが引用部分ですよ、と明確に区別させることなので、そういう意味ではデザインとしても問題なのですが、これも同じようなのばっかりです。

途中でアイコンと吹き出しが出てくるやつも、これマジで意味わかんないんですよ。どういうつもりで書いてるんだろう、マジで教えてほしいです。たとえば何かのレビューで、「この商品は赤と黒の2種類のカラー展開があります」みたいな感じで書いてるでしょう。で写真が載っているでしょう。その後、アイコンと吹き出して「私は黒を買いました」とか書いてるんだけど、吹き出しにする意味あんのか?記事を書いている人格と吹き出しの中の人格は別なのか?と思ってしまいます。もっといえば黒を選んだことなんて写真を見れば自明なので、それを書く必要すらないと思いませんか?黒を選んだとだけ書かれても何の参考にもならん。書くのであれば、これこれこういう理由で黒を選んだとか、色にこだわりはなかったのですがAmazonで黒の方が安かったからこっちにしましたとか、そういう理由の方が大事だと思うんですけどね…。

「この記事のタイトルとURLをコピー」もちょっと前に流行になったんですよ。私もこれ実装しました。理由としてはSNS以外でもシェアできるようにという感じでこれはこれで便利だとは思いますが、これもなんか四角の枠で囲っただけのデザインになってたりしてどこにでもあるただの一部品みたいになっています。そのうえ他のシェアボタンは角を丸めてあるのに、コピーボタンは直角のままでデザインの統一性がなくポリシーが感じられないとか。そういうのも見ていて「あーあーあーあー…」と思っちゃいます。大方、シェアボタンはWordpressのテーマやプラグインが自前で用意したデザインなのでカスタマイズの方法がわからないとかなんでしょうが、調べようともしないのだとしたらちょっと…と個人的には思います。知らないことそれ自体が悪いのではなく、何か気になることがあっても改善しようとしない、解決策を調べようともしないのが良くないことだと思います。まぁ、そのデザインのズレが気になるというのはあくまで私の印象なので、万人が共通してそういう感覚を持っている訳ではないですが。

で、いちばんムカつくのが「あわせて読みたい」ですよ。な~~~にが「あわせて読みたい」じゃ、勝手に決めるな、ボケェ!と思います。あわせて読んでほしいというそっちの都合を、さもこっちの意思みたいに言ってきやがって。私はそういう押しつけがましいのが大嫌いです。正しくは「あわせて読んでほしい」でしょう。「関連記事」みたいな出し方をすればいいのに…。

上記のようなものの多くは単体で見れば変なものではないのですが(吹き出しとかは意味が分からないですが)、あまりにもデザインが似通いすぎておりたまにマジで混乱するのでちょっとどうにかならんかと思っています。

あと、こういうゴチャゴチャした装飾をしているミニマリスト系のブログを見たことがあって、「余計なものをなくしてスッキリさせましょう」みたいな文章にマーカーの装飾とかあってマジで笑ったことがあります。そんな高度なギャグができる人なかなかいないですよ。

ちなみに冒頭で少し書いた「不労所得で暮らしたい」みたいなことを公言している方がいらっしゃいますが、ブログは不労ではないと思います。記事書くにしてもある程度のボリュームやクオリティを出そうと思うならテーマのリサーチとか推敲とかはどうしても必要ですし、商品レビューだったら商品の撮影をしたり、場合によっては画像にキャプションを入れたり編集したり比較用に以前のモデルを引っ張り出して並べて撮影したり…みたいなことをやっていると不労という感覚にはならないと思います。

ブログを書いている人が不労所得サイコーみたいなことを言っていると、「この人は不労と思える程度の工数しかかけていないうすっぺらい記事を書くタイプの人なんだな」と思ってしまいます。もちろん見直しとかをしないで勢いだけでダーッと5000字くらい書くようなこともあるかもしれませんが、そういう記事ばかりではないですし、仮にそういう記事がメインであってもサーバーの管理とかは面倒だと思うので、不労という感覚にはならなさそうな気がします。中学生だか高校生だかが「ブログやYouTubeなどの不労所得で暮らしていけるから義務教育は不要!義務教育はクソ!」みたいな発言をしているのを見たことがありますが、それらは労力が必要な業務です。

別に人様のブログやサイトやWebサービスのデザインがどういう感じだろうとどうでもいいですし、このブログのデザインもあまり現代ぽくない味気ない感じかもしれませんが、《あわせて読みたいって言われても…》という感情が湧いたのでダラダラと書いてみました。

以上です。

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